4つの Jira Product Discovery ビュー
2024年08月09日(2024年10月16日 更新)
廣田 隆之 Takayuki Hirota
探偵小説好きの廣田です。昨年 Atlassian (アトラシアン)社からリリースされた Jira Product Discovery (ジラ・プロダクト・ディスカバリー)はもうお試しになられたでしょうか。
ソフトウェア開発に関わる者として、大きな可能性を感じています。今回は、Jira Product Discovery のビューについてご紹介します。
Jira Product Discovery とは
Jira Product Discovery とは、製品のアイデアを収集し、優先順位をつけ、価値ある機能に導くプロダクトマネジメントプラットフォームです。
主な利用対象者としては、プロダクトマネージャーやプロダクトオーナー。Jira Product Discoveryは、製品やサービスの開発をリードする立場にあるユーザーに向けて設計されたツールです。しかし、それだけにはとどまらず、散らばったアイデアを集める場所として、さまざまな分野で活用できるツールだと思います。
私自身、Jira 向けのアドオン「Excel-Like Bulk Issue Editor for Jira- Spreadsheet & Table」のプロダクトマネージャーとして、Jira Product Discoveryを利用して開発すべき機能の優先順位をつけていました。
弊社の製品紹介ページとブログもあわせてご覧ください。
▶ Jira Product Discovery - 製品のアイデアを収集し、 優先順位をつけ、価値ある機能に導く プロダクトマネジメントプラットフォームリックソフト -
▶ 開発実装前にプロダクトアイデアを整理できる「Jira Product Discovery(ジラ・プロダクトディスカバリー)」を非エンジニアが触ってみた -リックソフトブログ-
カスタマイズ可能な4つのビュー
私が考える Jira Product Discovery 最大の特長は、ビューを自由に作成し、カスタマイズできることです。
これまでの Jira は、集めた課題を一覧表示する見せ方(UI)が一般的でした。ソフトウェアプロジェクトのバックログやカンバン、サービスプロジェクトのキューはあるものの、あまり自由度が高いとは言えませんでした。任意のビューを作成できることで、アイデアを色んな視点で多角的に眺めることができます。
Jira Cloud上で、「Jira Product Discovery のディスカバリープロジェクト」を新規作成すると、サンプルデータとともにビューがいくつか用意されます。今回はこのデータを使って解説します。

なお、ビューはいくつでも追加できます。削除や並び替えのほか、セクションで分類することも可能です。現在サポートされているビューは4種類(リスト、ボード、マトリックス、タイムライン)ですが、将来は増えるかもしれませんね。期待しましょう。

Jira Product Discoveryの機能:リスト
まずは「影響の評価」というリストビューから見ていきましょう。
リストという名前からお分かりのように、アイデアを一覧形式で表示するビューです。Jira をふだんお使いになられている皆さんには、もっとも馴染みのあるビューかもしれません。
アイデア(Jira Product Discovery では、Jira 課題をアイデアと呼びます。一つひとつのアイデアの実体は Jira の課題なので、通常の JQL 検索も可能です)をフィルターで絞り込んだり、ソートで並び替えたり、表示フィールドを指定する機能が備わっています。Jira プロジェクトの「リスト」機能にもよく似ていますね。

Jira Product Discoveryの機能:マトリックス
次は「影響と労力の比較」というマトリックスビューです。Jira Product Discovery でもっとも特徴的なビューかもしれません。この例では、X軸に「労力」、Y軸に「影響」をとり、「影響スコア」に応じてアイデアのサイズが変化します。この画面上でアイデアをドラッグすることで、「影響」と「労力」を同時に変更することも可能になっています。

プロダクトディスカバリーの考え方として、少ない労力で大きな影響を与えるアイデアを実現できれば価値が高いと考えられるので、マトリックスの左上から右下に向かって順番に実装していくのがオススメです。

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Jira Product Discoveryの機能:ボード
「製品ロードマップ」という名前がついていますが、いわゆるカンバンボードです。
このビューも Jira ユーザーの皆さんにはお馴染みかもしれません。
サンプルデータでは、「ロードマップ」という選択リスト形式のフィールドが用意されており、その値を使ってボードの列を分けています。
「今やる」は現在の四半期、「次にやる」は次の四半期、「後でやる」は来期、と読み替えても良いでしょう。


列を「ステータス」フィールドに変更すれば、Jira ソフトウェアプロジェクトのカンバンボードのような見た目に変えることもできます。

Jira Product Discoveryの機能:タイムライン
最後に紹介するのは「製品タイムライン」という名前のビューです。アイデアを実現する時期をガントチャート形式で表示します。

アイデアの開始日と目標日フィールドを使ってタイムライン上に表示します。サンプルデータでは「プロジェクトの開始」「プロジェクト ターゲット」という日付フィールドを使用しています。


タイムラインビューには便利な新機能があるので紹介します。日付のヘッダをクリックするとマーカーを設置できます。イベントやリリース予定日などを表示しておくと使いやすそうです。

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Jira Product Discovery4つのビュー まとめ
サンプルデータではフィールドやビューが多数用意されており、どこから始めてよいのか戸惑うこともあるかと思います。
筆者のおすすめは、まずはリストビューだけを使って、アイデアを溜めていくことです。その後、慣れてきたら、影響や労力のフィールドで見積もりをしたり、プロセスが進んだらボードやタイムラインも試してみることです。定期的に集まってアイデアを見直すだけでも十分価値があると考えます。
スプレッドシートやチャット、Jira の課題などに散らばっているアイデアの原石を一箇所に集め、磨き上げる場所として Jira Product Discovery を活用してみることをお勧めします。
Jira Product Discovery は3ユーザーまでであれば、Free プランも用意されています。まずは Free プランをお試しいただき、プロダクトディスカバリーの世界を試してみませんか。また、弊社では Jira Product Discovery の導入に際してのご支援のほか、Jira のソフトウェアプロジェクトと組み合わせた開発手法のサポートなど、ご事情に合わせた様々なご支援を提供しております。お気軽にお問合せください。
廣田 隆之 Takayuki Hirota
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