Jira Softwareでのスクラム開発、担当者ごとにストーリーポイントを集計できますか?
2023年08月07日(2023年10月02日 更新)
上田 麻耶 Maya Ueda
Q:Jira Softwareでのスクラム開発、担当者ごとにストーリーポイントを集計できますか?

A:Jira Softwareの標準機能では、消費ストーリーポイントを担当者ごとに集計することはできません。アプリ(アドオン)を使えば集計をすることができます。
本記事では、Atlassian製プロジェクト管理ツール「Jira Software」を利用しているチームが、担当者個別の消費ストーリーポイント(Story Point)を算出するデメリットも解説したうえで、担当者個別のストーリーポイントを集計するアプリをご紹介します。
アジャイルの原則では、評価は「個人」ではなく「チーム」
アジャイル開発では、評価や報酬についても個人ではなくチームに対して行うべきという考え方があります。そのためスクラムでは、「誰がどれだけ頑張ったか」という観点で担当者ごとのストーリーポイントを見ることはしません。
スクラムの6つ原則のひとつに「コラボレーション」というものがあります。「チームワーク」を重視する考え方が基本で、最大の価値を提供するために共同で作業し、チームで対話を行います。
補足:スクラム開発を Jira Sofware で実施する際の基本的な考え方は以下の通りです。
- 「ストーリーポイント」はストーリー課題を見積もる際に利用する
- ストーリーポイントによる見積もりの方が時間での見積もりよりも精度が高く、計画の時間を大幅に短縮できる
- ストーリーはさらに細かい作業(サブタスク)に分割されることがあり、サブタスクごとに担当者を割り当てる
- 「ストーリーポイント」は作業の見通しを立てるためのもの。個人のスキルによらず1回のスプリントでどれくらいの作業をチームでこなせるか、チームが足並みを揃えるために見積もり、振り返る方法
- ストーリーポイントでの見積もりを開発者全員で実施することにより、チームワークが生まれる
- ストーリーポイントは今後の開発予定などの目安にもなる
- サブタスクの工数(時間)は作業者が直近で現実的に作業が終了できるかを把握できる
- サブタスクは半日でできるくらいの作業で見積もる
消費ストーリーポイントを担当者ごとに集計する際、留意すべきポイント
とはいえ様々な事情で担当者ごとのストーリーポイントを可視化したいケースがあると思います。アトラシアン・マーケットプレイスには、担当者ごとのストーリーポイントを自動で算出するサードパーティ製のアプリ(アドオン)があります。
ただし、担当者ごとのストーリーポイントを可視化するには注意が必要です。
特に消費ストーリーポイントで評価をつけることはスクラム開発に悪影響を及ぼします。
担当者別の消費ストーリーポイントで個人の評価をするデメリット
- (途中からストーリーポイントの消費数を個人の評価に連動させた場合)ストーリーポイントを多く見積もるようになり、ベロシティの信憑性が薄れる
- プロダクトオーナーが決めた優先度を無視して、ストーリーポイントが大きい課題に優先的に取り組むようになる
- 他のメンバーの相談に乗ることにより自身の作業が進まなくなるため、ナレッジの共有が行われなくなる
- ペアプログラミング・ペア調査を実施した際に、どちらがストーリーポイントを消費したことにするのかの判断が難しい
評価目的ではない場合、以下のポイントに気をつけてストーリーポイントを見積もる必要があります。
- ストーリーの粒度をある程度小さくし、1ストーリー内の作業担当者が1名に設定できること
(1ストーリー内に複数の作業担当者が割り当てられる場合は担当者ごとにストーリーポイントを集計できません) - 1スプリント内で完了しなかった、仕掛中のストーリーについては、課題を分割し、完了した分と未完了の分でストーリーポイントを分割すること
消費ストーリーポイントを担当者ごとに集計するアプリ
2023年7月現在、リックソフト社内で調査した結果、以下のサードパーティー製アプリを使うとダッシュボードで担当者ごとの消費ストーリーポイントを確認することができることがわかりました。
- Individual Velocity Report/Chart Dashboard Gadget for Jira
- Reports - Charts and Graphs for Jira Dashboard
- Agile Velocity Chart Gadget
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上田 麻耶 Maya Ueda
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