リックソフトブログ

2021年06月09日

Scaled Agile Framework®︎(SAFe®︎)とは?

Author

夏橋 美佐 Misa Natsuhashi

夏橋 美佐</mt:Var>

  

今日は話題のフレームワーク『Scaled Agile Framework®︎』(以下、SAFe®︎)についてです。

リックソフトブログではなるべく簡潔に分かりやすくご説明します。

■SAFe®︎が注目されている背景

SAFe®︎(読み方:せーふ)は、変化が激しい世の中において、大企業向けにアジャイル開発を推進し、企業の競争性や価値を高めることを促進するビジネスフレームワークです。

SAFe®︎の説明に入る前に、どうしてSAFe®︎が現在注目されているのか、その背景を説明いたします。

内部環境・外部環境ともに変化が激しい世の中

いかなる業界においても、新しいビジネス要件やテクノロジーの進歩、また顧客のニーズは物凄いスピードで変化しています。
不測の状況において他の例としては、日本は自然災害が多かったり、最近だと新型コロナウイルスの流行があったりなども挙げられると思います。また、GDPR(EU一般データ保護規則)や電子帳簿保存法や消費税率の変化、インボイス制度など、国内外で施行される法律に合わせて業務も変えていかねばなりません。

このような変化に対し、いかに早く乗り越えられるか・またシフトチェンジできる対応力があるかはビジネス継続の面でも重要な鍵となります。


そこで注目されたのが、前述にもあるアジャイル開発です。アジャイル開発とは、少数のメンバーで短期間で開発とテストを繰り返して進めるソフトウェア開発手法です。

企業が不測の事態に臨機応変に対応できるようになるには、プロダクトやシステムを開発する部門だけでなく、企業全体が柔軟に変化に対応できるアジャイルな体制作りが必要だと言われるようになりました。
企業規模でアジャイルな働き方(エンタープライズアジャイル)を実践することで、サービスや製品の質の向上だけでなく、生産性の向上、また従業員満足度にも繋がると言われています。

おそらく、このブログを読んでくださる方々にとって、アジャイル手法は新しい考えではないと思いますが、このフレームワークを非IT部門にまで広げられたら、企業としてとてもタフになれます。

では、どのようにしてこのプラクティスを企業全体、非IT部門にまで広げられるでしょうか?

このような質問に対し、非IT部門にもアジャイルを実践するために体系立てたフレームワークがSAFe®︎なのです。

■SAFe®︎ 5.1とは?

ここからやっとSAFe®︎の説明に入らせていただきます!

(ソース:scaledagileframework.com

Scaled Agile社が提供するSAFe®は、世界中の2万を超える企業で使用されているビジネスアジリティの世界をリードするフレームワークです。
SAFe®の学習プロセスや認定制度の仕組み、グローバルパートナーネットワークや、80万人を超えるトレーニングを受けた専門家のコミュニティを通じて、企業はアジャイルな文化を構築し、顧客価値を迅速に特定・提供することで、新たな機会を生み出し、ビジネスの成果を向上させることができます。

近年、SAFe®︎は技術チームだけでなく、営業、マーケティング、財務、人事などのビジネスチームにおいても、効果的な組織構造を生み出すフレームワークとして注目されています。
SAFe®はグローバルにおいて、ヘルスケア、金融、自動車から電気通信、政府・自治体に至るまでの業界で実践されています。

主に下記4点の面で効果的といわれています。

  1. プロダクトやシステムのリリース速度の向上(市場投入までの時間の短縮)
  2. 生産性向上
  3. 品質の向上(欠陥の減少)
  4. 従業員エンゲージメントの改善

■DX(デジタルトランスフォーメーション)とも相性よし

部分的なデジタル化、SaaSツールの導入など、もはや『DX』という言葉自体が乱用されている感が否めませんが、そもそもDXが目指すことを今一度思い出してみましょう。

DX定義
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

DXの真の目的は、激しい競争の中で、企業がデータやデジタル技術を活用して、価値を高めること。しかしながら、なかなか上手くいかない。
その背景にあるのは何でしょうか?

  • 「これからはAIを使っていこう」「DX、任せたよ」と言われたが、具体的になにをどうしたらいいかわからない
  • 新しい試みを始めようとすると、社内の反発にあってしまう
  • 評価までは上手く検証できたが、実際の導入は頓挫してしまった

上記はほんの一例に過ぎませんが、実際の担当者の方々においてはさまざまな課題があると思います。
このような状況に対し、真のDXを実践するためのアドバイスとして、経営トップのコミットメントは必須であると実際に経済産業省が発行している『DX推進のガイドライン』の中でも断言されています。


ここでもポイントになるのがSAFe®︎です。
前述にもある通り、SAFe®︎は経営層を巻き込み、企業全体が一丸となって変化に強いアジャイルな組織へ進化することを目指しています。
SAFe®︎に取り組むことで結果的にDXも加速させるすることが可能だと考えています。

実は現在、リックソフトにおいても経営陣、上位マネジメント層を中心にSAFe®︎の研修をまさに実施しているところです。

各々積極的に参加しこのフレームワークを学ぶことにより、会社を更にパワーアップしようと動き出しています!

最後までお読みいただきありがとうございました。

SAFe®︎について、まずは概要だけでも知っていただけたら幸いです。

リックソフトnoteでもSAFe®︎について紹介しております。

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本ブログのカテゴリ: DX SAFe
  

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