情報系学部卒じゃない新卒エンジニアがAI・DX室で1年間もがいて気づいたこと
2026年06月02日
AI・DX室 dx
AI・DX室の須藤です。2025年に大学を卒業してエンジニアとして新卒でリックソフトに入社しました。
AI・DX室は、リックソフトの社内課題の特定・改善や AI活用による業務改革を通じて生産性向上を推進する部署です。データを活用した意思決定支援や各部署との連携を通じて、会社全体の DXをリードしています。
情報系の学部出身でない私が、AI・DX室に配属されてもうすぐ1年が経とうとしています。そんな私がこの1年間でどんなことをして、何につまずき、何を学んだのかについて振り返ってみます。
入社から1年間で取り組んだこと
リックソフトの新卒社員は、入社後約3ヶ月の研修が課されます。7月に配属され、実務がスタートします。
配属された AI・DX室では「課題を見つける → 検証する → 実装する → リリースする」という流れで業務を進めていきます。私もこのサイクルを繰り返しながら仕事を覚えていきました。
2025年7月から2026年5月現在まで、約1年間で携わった業務は、主に以下の通りです。
- 残業申請チェック業務の自動化
- ◦ 勤怠情報と残業申請の相違が無いかというチェック業務を、iPaaSツールの「Workato」を使って自動化しました。
- ▷ その時のブログ
【月6時間削減】人事総務の残業申請チェック業務をノーコードで自動化|ジョブカン×Workato - 取引先企業の与信・反社チェックの自動化
- ◦ 取引先企業の与信能力や反社関係の問題を、Workatoと AIで自動的にチェックする業務を実現しました。
- ◦ 依頼者・担当者合わせて、1か月あたり約5時間の工数を削減しました(約10件/月)。
- ▷ その時のブログ
AIエージェント×Workato Goで劇的変化!申請業務を効率化するDX最新事例 - 人の反社チェック業務の自動化
- ◦ 協力会社の方や採用候補者に対して反社会的勢力団体との関りが無いかをチェックする業務をこれまで Workato、AIを用いて自動化しました。
- ◦ 1か月あたり約3時間の工数を削減しました(約100件/月)。
- 社内向け Jiraプロジェクトの設定
- ◦ 要件定義を元に、Jiraのワークフロー、カスタムフィールド、画面の設定を行いました。
- ◦ Jiraの設定は自由度が高く複雑なため、苦労しました。
- 他、さまざまな AI・Atlassian製品・Workatoに関わる検証
また、現在は社内システムの API認証方法の変更や、社内に蓄積されたナレッジへのアクセスをより効率化するための手段の検討も進めています。
これらの業務を通じて多くのことを学びましたが、同時にいくつかの壁にもぶつかりました。
ひとつめの課題:完璧主義ゆえ、自分で抱え込みがち
特に苦労したのは、社内Confluenceや Slackに溜まっている経験・判断・情報へ簡単にアクセスできるようなシステムの検討・検証に取り組んでいた時期です。
私は、業務プロセスが具体的になっている課題の解決策発見・解決には手応えを感じ、「得意な業務だな」と自信を持てていました。一方、「どの分野を対象としたほうがいいのか」、「どんな手法があるのか」といった、答えのない問いを扱う調査業務は抽象度が高く、苦手意識がありました。
あるとき、成果物がほとんど作れなくなり、進捗ゼロの日が続いてしまいました。しかし、自分の完璧主義な性格で「全部自分でやらないと」「上司の時間を奪うのは申し訳ない」と考えてしまい、上司に相談できない状況でした。
そんな時、上司から『個人の工数ではなく、組織全体の工数で考えてほしい。新卒一人で抱え込むより、うまく周りを使った方が、時間も質も結果として良くなる』という言葉をもらいました。
この言葉をきっかけに、迷ったり困ったりしたタイミングで、すぐに上司の意見をもらうように徐々に意識を変えていきました。コミュニケーションが増えたことで、現在は調査の方向性も定まり、少しずつ前に進めています。
ふたつめの壁:AIに頼りすぎた失敗と気づき
この1年間での最大の失敗は、社内システムの API認証方式を変更する際の設計業務での出来事です。
本来、私が仕様を深く理解した上で設計を固め、開発担当者に渡すべきでしたが、仕様をあまり理解していない状態で、AIに生成させた設計書をそのまま提出してしまいました。その結果、作った設計書に対して説明も十分にできず、自力で修正もできない事態を招いてしまいました。
その後、改めて OAuthのフローを地道に学習し、自分の言葉で設計書を作り直したところ、プロジェクトはスムーズに進行しました。
この経験から、「わからないことをAI任せにすると、かえって遠回りになる」という教訓を得ました。
一見遠回りに見えても、まずは自分の頭で構造を理解することがとても大切で、AIはあくまで道具であり、理解した上で使ってこそ力を発揮するということを身をもって学ぶことができました。
2年目に向けて
この1年間は、本当に多くのことを経験し、学びました。
技術面での知識や実装スキルも確かに身についたのですが、振り返ってみると社会人としての成長の方が自分の中では大きかったように感じています。
具体的には、「一人で抱え込まず、早めに周りを頼ること」、そしてミスをしたときに「なぜそうなったのか」「どうすればよかったのか」を考える姿勢です。実際、指摘を受けることも何度もありましたが、そのたびに振り返ることで少しずつ改善できてきたと感じています。今も完璧にできているわけではありませんが、こうした考え方を持てるようになったこと自体が、1年前と比べた大きな変化だと思っています。
こうした経験を踏まえて、1年前の自分に伝えたいのは「とりあえず動いてみること」です。
何かアイデアが浮かんだときや考えがまとまらないとき、頭の中で抱え込んでしまいがちですが、それでは何も進まないということを学びました。
こういう時は今どういう状態なのか頭の中を言語化し、誰かに共有することで自分以外の視点の意見が入り、解像度が上がっていきます。
リックソフトは AIをさらに活用していくフェーズにあり、AI・DX室の役割も今後ますます大きくなっていきます。その一員として、できることの幅を広げながら、より活躍できるよう努めていきたいと思います。
AI・DX室 dx
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