2025年10月31日
                     
                
AI・DX室 dx
こんにちは、AI・DX室です!
AI・DX室は、社内課題の特定・改善とAI活用による業務改革を通じて生産性を高め、データ活用による迅速かつ質の高い意思決定を支援しながら、全社的な DX推進をリードしています。
「この申請、どのシステムでやればいいんだっけ...」
あなたの会社でも複雑な社内申請フローが業務のボトルネックになっていませんか?
社内の申請フローは管理部署ごとに作られることが多く、とりわけ入社直後は「どのシステムでどの部署に申請するのか」「申請時に何が必須情報なのか」が分からず、先輩に都度聞いたり、過去の申請を参照しながら入力する運用が発生しやすいです。
特に私が初めて NDAの申請をしたときは、これらの理由からとても難しく感じました。
今回は、このような多くの企業が抱える課題に、「Workato」のAI機能「Workato One」 を用いて検証を行ったので、第一弾に続けてご紹介します。
 なお、2025年10月時点では Workato Oneは日本のデータセンター(JPリージョン)では未提供のため、本番利用を想定した検証は USリージョン環境で実施しています。
 なお、2025年10月時点では Workato Oneは日本のデータセンター(JPリージョン)では未提供のため、本番利用を想定した検証は USリージョン環境で実施しています。
Workatoが提供する、生成AIを活用した業務自動化のための新機能です。

Workato Goの画面
今回 Workato Oneを選んだ理由は、Workato Oneの検証を実務観点で進められるためです。
複雑な社内申請でもガバナンスと SLAを担保しながら、現場が短期間で「使える形」に落とし込めます。
他ツールとの比較としては、Difyは LLMアプリ開発に強みがある一方、社内申請のような多段ワークフローや承認・監査まで含む業務運用は不得手です。
これらのガバナンスや SLAを要する領域では、Workatoが優位と判断しました。
活用ユースケースの1つとして、当社の「与信・反社チェック」の業務フローの AI化を検証したところ、良い効果が期待できることがわかりました。
今回構築した Genieの仕組みについて説明します。
今回はバックオフィスの申請に特化したAIエージェントとして、「申請エージェントGenie」を作成しました(図1)。
Genieは、あらかじめ用意した複数のスキルを保有し、ユーザーからのチャットの指示に対して最適なスキルを自動で選択、実行してくれます。

図1 申請エージェントのイメージ図
従来のフローは次のとおりです。
この運用では、一連のフローに約40分/件を要していました。
Workato Oneでフローを再構築した結果、次のようになりました。(図2)

図2 新しい与信・反社チェックの図
Workato Oneでフローを再設計した結果、従来は1件あたり約40分かかっていた作業を、80%削減できる見込みです。
ユーザーは担当者の対応を待たずにそのまま手続きを進められ、申請者は業務スピードが上がります。
この検証では、与信・反社チェックの運用担当者から「実務で使えそう」と評価を得られました。
Workato Oneを活用することで、様々な申請フローのルールや手順書を探す手間がなくなり、各種申請を一つの Genieで AI化できることがわかりました。
一方で、同一の指示文でも異なるスキルが呼び出される場合がありました。
今後は、スキルの呼び出し条件や Genieの設定について見直し・調整を行うことで、意図したスキルが安定して選択されるよう改善していきます。
今回の検証を踏まえ、他の申請フローの自動化、他の業務への横展開を進める予定です。
用途ごとに特化した Genieを設計することで、全社的な生産性向上につながると見込んでおり、正式リリース後に速やかに本格導入できる体制を整えていきます。
個別最適が積み重なったレガシーな業務フローに課題を抱える企業にとって、Workato Oneのような AIエージェントは有効な選択肢になり得ます。
サポート、導入事例については
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リックソフトにWorkato に関して問い合わせをする リックソフトの「Workato」特設サイト本情報はブログを公開した時点の情報となります。
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