Atlassian ForgeでJiraアドオン開発をしてみた!!
2025年10月01日(2025年10月21日 更新)
篠田開斗 Shinoda
【導入】
こんにちは!! 新卒2年目の篠田といいます。
新卒研修の一環として、Atlassian Forge (Forge)を用いた Jiraアプリを同期の坂口と共に開発しました。
本ブログでは、Forgeとは何か、実際に作成したアプリの紹介、Forge開発を通して感じたこと・得られたものなどを簡単に紹介していきます。
【Forge について】
Atlassian Forge (Forge) とは、Jira や Confluence といった Atlassian 製品の機能を拡張するための、クラウドアプリ開発プラットフォームです。以下のような点で、プログラミングの経験が浅い方でも、比較的手軽にアプリ開発を行えます。
・ サーバーレスでインフラ管理が不要
- ◦ Forge を使って開発したアプリは、Atlassianのインフラ上で自動的に動くため、サーバーやネットワークの設定を気にする必要がありません。そのため、開発者はコードを書くことに集中できます。
・ シンプルな構成
- ◦ Forge アプリは、主に UI とビジネスロジックの2つの部分で構成されており、開発言語は JavaScript / TypeScript です。
・ 高いセキュリティ
- ◦ アプリは Atlassianのインフラ上で動作するため、セキュリティ面の心配が少なく、またアプリがアクセスできるデータも細かく権限設定できます。
【開発内容】
開発詳細
開発は、他の業務と並行しながら約5か月間で行いました。
アプリのUI構築手法には、UI Kit を使用しました。
UI Kit はボタンや入力フォームなどが用意されているため、簡単に Atlassian風のデザインを実現できます。
ここからは、実際に開発したアプリの紹介となります。
アプリ紹介
Component Picker for Jira Cloudは、標準の Componentフィールドとは別に、Componentを選択できる独自のカスタムフィールドを追加できるシンプルなアプリです。
標準環境の Jiraで Componentのフィールドが追加できないという課題を解決します。
-主な機能・使い方-
- Jira CloudのJira管理者は、課題カスタムフィールドの設定画面で、Component Pickerタイプのフィールドを選択・追加できます。
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- 課題画面は標準の Componentフィールドと同じ見た目になるように作成しました。
- プロジェクトで設定された Componentがプルダウン形式で選択できます。
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- JQLによる検索機能にも対応し、作業者が課題を検索しやすいようにサジェスチョン機能(検索補助機能)を追加しました。
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実際に作成したアプリは Marketplaceに公開されているので、ぜひダウンロードしてみてくださいね!!
【経験できたこと】
ここまで長いようで短かったこの期間、さまざまな経験を得ることができました。
レビューの大切さ
今回の開発にあたってレビューは、同じ部署の先輩3名にお願いしました。すでに自分たちで十分なテストを行ったつもりでしたが、ユーザー視点での機能や見た目が不足していることをご指摘いただきました。
先輩方からは、エンジニアとしての基礎スキルも含めて丁寧にアドバイスをいただき、品質向上だけでなく、自身の成長にもつながったと実感しています。
この経験を通じて、レビューによる二重チェックの重要性と、会社の看板を背負うエンジニアとしての責任を強く感じました。
英語でのコミュニケーションの難しさ
Atlassian Marketplaceへのアプリリリースにあたり、Atlassianとの審査のやり取りはすべて英語で行いました。
審査中に「サポートドキュメントが見つからない」との連絡があり、私たちはこれを審査通過の条件だと捉え、まだ公開予定ではなかったサポートドキュメントを公開する対応を取りました。
しかし、後になって本当の意図は、アプリの使用方法についての参考資料があるかどうかを尋ねるものだったと分かりました。
認識の齟齬があったため、何度もやり取りを重ねることになりました。
その後もなかなか承認されず、本当にこのままリリースできるのかと心配になる期間が続きましたが、無事に審査を通過することができました。
見積もりの難しさ
今回、開発工数の見積もりを初めて作成しました。
実装フェーズでは、作成した機能が想定どおりに動作しない、または意図した挙動にならないといった課題が頻発し、修正に時間を要しました。
結果として、当初の見積もりに対して約1.3倍の工数がかかってしまったことは大きな反省点です。
しかし、関連ドキュメントの見直しやアプリ仕様の再確認、先輩方への相談を通じて、何とかアプリ完成まで漕ぎつけることができました。この経験を通じて、計画策定の難しさと、周囲のサポートを得ながら目標を達成する大切さを実感し、エンジニアとして大きく成長できたと感じています。
【感想】
最後に、個人で感じたことを以下にまとめました。
篠田
- 今回の開発で初めてForgeを触りましたが、Atlassianが力をいれているコンテンツということもあり、ドキュメントは充実しているため、開発も比較的しやすいと感じました。
- ただ、機能面ではまだまだ足りていない部分(検索機能など)が多いとも感じたため、これからの機能改善に期待しています。
- 開発にあたり、部署の枠を超えてコミュニケーションを取ることができ、良い経験となりました。
坂口
- 初めは研修の一部として開発していたものが、Atlassian Marketplace アプリとして公開されることになり、感動しています。
- 新卒入社してから2年も経たないうちに世に出るプロダクトを開発できると思っていませんでした!Marketplace 公開への後押しをしてくださった社内の皆様に感謝しています!!
篠田開斗 Shinoda
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