営業の準備時間を大幅短縮!Salesforce × Dify × Geminiで実現するAIエージェント活用
2025年09月01日(2025年10月21日 更新)
AI・DX室 dx
ブログ内容のサマリ
- 営業準備の効率化:Salesforceと Dify、Geminiを連携させたAIエージェントにより、顧客調査や提案資料作成の工数を大幅削減。
- 具体的なユースケース:ソリューション提案プラン生成、取引先調査レポート作成、取引先実績サマリ作成の3種類のエージェントを開発。
- 営業の質と再現性向上:情報収集や提案の属人化を防ぎ、誰でも高品質な営業活動ができる仕組みを実現。
はじめに
リックソフトは、顧客管理に Salesforceを活用しています。営業部、マーケティング部、カスタマーサクセスチームがアカウントを持ち、顧客データ活用を推進しています。
営業部員の営業活動において「顧客理解」と「最適な提案」は欠かせません。
しかし、営業担当者が社内の Confluence、一般公開されている顧客企業のウェブサイトや決算資料、中期経営計画を一から調査し、さらに Salesforce上で顧客実績を整理するには、多大な時間と労力がかかります。
場合によっては、顧客ごとに1〜2時間を情報収集に費やし、営業担当者は複数商談を抱える中で商談準備に追われます。
当社では、Atlassian製品(Jiraや Confluenceなど)のライセンス販売を主軸に、コンサルティングやSI、BPO、サポートサービスを通じてお客様の業務課題を解決してきました。
私たち自身も「営業担当者の生産性向上」という課題に直面し、Salesforceと生成AIを組み合わせたソリューション開発を検証しました。
本記事では、「Salesforceのフロー、Dify、Gemini」を活用して開発した3つのAIエージェントを紹介します。
これらは営業準備の効率化だけでなく、お客様の提案そのものの品質やチーム全体のナレッジ強化にも大きく貢献したユースケースです。参考にしていただけたら幸いです。
Salesforce、Dify、Geminiとは?
まずは、今回活用した3つの技術について簡単にご説明します。
- Salesforce:グローバルで利用されている CRM(顧客関係管理)プラットフォーム。営業活動の管理や顧客データの集約に優れており、多くの企業で導入されています。
- Dify:生成AIを組み込んだアプリケーションを構築・運用できるプラットフォーム。Dify上で作成したフローは APIのエンドポイントとして利用でき、Salesforceのデータを Difyのフローに渡すことで、生成結果を Salesforceで簡単に受け取れる仕組みを実現できます。
- Gemini:Googleが提供する生成AIモデル。
これらを組み合わせることで、営業担当者は「ボタン一つで高品質な情報整理と提案プラン作成」が可能になりました。
開発した3つのAIエージェント
① ソリューション提案プラン生成エージェント
- 目的:営業メンバの提案資料作成を効率化し、営業サイクルを高速化する。
- 利用シーン:顧客ニーズを把握した後、具体的な提案をまとめるフェーズ。
- 機能:Salesforceから顧客情報を取得し、Dify経由で Geminiに「AtlassianのSystem of work」に準じたソリューション提案プランを作成させる。
- 想定利用者:営業担当者やマネージャー。
- 使い方:Salesforceの商談画面でボタンをクリックすると、「ソリューション提案プラン生成エージェント」が起動します。

Difyのワークフロー

salesforceでの画面フロー

ソリューション提案の生成例
② 取引先調査レポート作成エージェント
- 目的:商談前に顧客の最新情報をキャッチアップし、顧客理解を深める。
- 利用シーン:商談準備の顧客理解フェーズ。
- 機能:企業のビジョンや成長エンジン、組織課題、人材戦略などを整理したレポートを Geminiが生成。
- 利用者:営業、マーケティング、カスタマーサクセス。
- 使い方:Salesforceの取引先画面でボタンをクリックすると、取引先調査レポート作成エージェントが起動します。

Difyのワークフロー


調査レポートの生成例
③ 取引先実績サマリ作成エージェント
- 目的:顧客とのこれまでの実績を一目で把握する。
- 利用シーン:商談準備時の顧客理解フェーズ。顧客の過去実績を把握したいフェーズ。
- 機能:累積成約金額、進行中商談、過去の受注/失注、スコアが高いリードや担当者情報を集約。
- 利用者:営業、マーケティング、カスタマーサクセス。
- 使い方:Salesforceの取引先画面でボタンをクリックすると、取引先実績サマリ作成エージェントが起動します。

Difyのワークフロー

実績サマリの生成例
解決できた営業課題
今回のAIエージェント活用によって、以下の課題が解消されました。
- 情報収集時間の削減:顧客の HPや決算資料を調べるのに1〜2時間かかっていた作業が、わずか1分以内で整理可能に。
- Salesforce上の情報集約:これまで複数のレポートを横断して調べる必要があった顧客実績が、サマリレポート1つで把握可能に。
- 提案資料作成の効率化:提案ストーリーや構成をゼロから考える手間が省け、工数を大幅削減。
- 営業品質の均一化:AIエージェントを利用することで、誰でも同じ品質の情報・提案を行えるようになり、属人化を防止。
今後の展望
営業担当者は「調査や整理」から解放され、本来注力すべき「顧客との対話」や「課題解決」に集中できる仕組みが重要です。
当社では、生成AIの活用を単なる効率化にとどまらず、顧客体験そのものを進化させる仕組みを開発していきます。
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