2024年09月06日
知ってた?Jiraで「ストーリーポイント」を一括で変える方法【アジャイル開発の注意点】堀田(リックソフト マーケティング部) hotta
Jira Cloudでアジャイル開発をする際に、知っておいたら便利な小ネタを紹介します。
注意:Jira Cloudを含むAtlassian Cloudは日々進化しているため、当ッブログで紹介している画面とUIが異なる可能性がございます。
スクラム開発・アジャイル開発をし、チームの生産性の安定度を図る上で便利な指標となる「ストーリーポイント」。
「このプロジェクト、ここからここまでストーリーポイント全部1なんだけどひとつひとつクリックして記入するのが面倒だな...」とつぶやいていたら、社内のJiraに詳しい人々が「一括で変更できるよ!」と教えてくれたので、小ネタとして紹介します。
一括変更方法:
課題の「バックログ」画面で、課題の左端にカーソルを置くとチェックボタンが出てきます。
一括で変更したい課題にチェックを入れましょう。
その後、「フィールドの編集」をクリックします。
デフォルトだとストーリーポイントは出ませんが、「Story Point」で検索すると、候補に「Story Point Estimate」が出てきました。チェックを入れると、フィールドが出てきます。
ここで数字を入力すると、一括で変更できます。
「一括変更アクション進行中です」が表示され、完了されたと表示されたらページを更新してみてください。ストーリーポイントの一括変更が反映されているはずです。
Story Pointに限らず、ほかの項目も一括変更が可能です。検索窓でフィールドを検索意思てみて下さい。
「そんなストーリーポイント1ばかりのプロジェクトって見積もりとして大丈夫なの?」という声が聞こえてきそうですね。
組織文化やチームの在り方によっては、横展開するような似たようなタスクがいくつかあって、内容も似ていて複雑さや労力も同じな課題がたくさんあると判断したときはストーリーポイントを一括で入れるケースもあります。
ただ、きちんとチームで見積もれていたらストーリーポイント1ばかりの課題が発生しないのでは?チームで見積もれている?スクラムできてる??
それ、ちゃんと見積もれてる?リックソフト社内のスクラムマスターズに聞いてみました。
見積もりが1ばかりというほど見積もりが容易で、リスクが低いのであれば、ウォーターフォールでやればいいのです。わざわざ開発にスクラムを採用しているということは、かつてリスクを見逃がして大変な目にあったのでは?
チーム全体がそのタスクが持っている価値について議論する過程で少しずつストーリーポイントは入力されていくはずです。価値についての議論が出来ていますか?内容について慎重に吟味しても1ポイントなのでしょうか?
まとめて入力しているのでメンバーとの議論が不十分に見えます。タスクを誰が担当しても同じようなアウトプットが得られるような水準まで議論すべきです。
レトロスペクティブで、ストーリーポイントと実際に掛かっている時間を比較して、ストーリーポイントの基準について見直しても良いかもしれません。
もし本当にすべて1を付けることが出来るほど小さい作業であれば、ストーリーポイントがすべて1でも問題ないです。
(細かくしすぎている可能性もありますが、チームがそこに対して困難さを感じていないのであれば大きな問題ではありません)
もしすべてのアイテムに対してストーリーポイントがてきとうにつけられているのであればそれは問題です。
その場合、こんな方法を提案します。
(1)見積もり方法を簡略化する。
無理にフィボナッチ数列を使うのでなく、S/M/Lなど単位を変えてみてください。
(2)見積りで出したSPがちゃんと次のスプリントに活かされているか確認し、理由を説明しましょう。
「見積もりを入れる理由がわからない、意義を感じない」ため、ストーリーポイントの策定が適当になっている・ストーリーポイントを決める話し合いに乗り気ではないメンバーがいるかもしれません。チームで話し合い、確認しあいましょう。
(3)もういっそのことSPを入れるのを止める
話し合いの結果、見積もりを入れる必要が無いと判断したら、廃止してもいいと思います。
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