皆さんこんにちは!リックソフトの吉川です。
先般行われた「Atlassian Team'25」に初参加し、沢山の新たな発表があり、私自身吸収する事も多かったです。
そこで今回は、世界的な自動車メーカーであるFord社による「Atlassian Cloudを利用して働き方にイノベーションを起こした事例」をリックソフトブログ読者の皆様にお届けいたします!
開催されたカリフォルニアアナハイムは西海岸のカラッとした陽気でなんともさわやか!
AtlassianのTeamイベントは毎年開催されるAtlassian史上最大のイベントとあって会場のコンベンションセンター周りはAtlassian一色!街中はAdvertising Carも

Ford社のご紹介
言わずと知れた米国フォードモーターカンパニーの設立は1903年!創業から100年を超える老舗自動車メーカーです。
Fordは過去100年間、トラック製造プロセスを洗練させ、科学の域まで高めてきた実績があります。
そして、なんと平均して13秒に1台の割合でフォード・ディエゴの新型車が生産ラインから出荷されています。
Fordは常に改善に努めており、車両だけではなく、その働き方においてもイノベーションを取り入れる事で自動車業界をリードしています。
ビジネスを変革し、進化させるテクノロジー、課題への対応、ワークフローの改善、そして柔軟性のあるシステム要件に合わせてチームとデータを再構築するテクノロジーが必要でした。
このイノベーションを実現するためにフォード社はAtlassianと提携し、業務運営は変革され、イノベーション、俊敏性、そして従業員のエンパワーメントが最前線に躍り出る事に成功しています。

Fordの変化の内容
■ 背景と課題
- 燃費効率やより空気力学的なボディの実現、排出量を削減し、持続可能性目標の達成に貢献するハイブリッド電力チェーン、そしてそれらを可能にする数千ものプロジェクトが走る事になります。
しかし、これらのプロジェクトすべてを実現するには時間と経験が必要で、システムの近代化という道のりをサポートしてくれるシステムパートナーが必要でした。
- クラウド移行の際に最初に着手したのは目標管理機能アプリ「Goals」の導入から実施しました。
- 当時、業務と組織目標の整合性を保つことが困難でメンバーが「自分の仕事の意味」を把握しづらい状況でした。
■ クラウド導入後の変化
- 以前の2.5 倍高速、そして約 100 個のコネクタをサポートしているAtlassianのTeam Work Graph のデータインテリジェンスレイヤーを活用しました。 Team Work Graph は、時間の経過とともに拡張され、よりリッチで、より接続性が高く、よりカスタマイズされたエクスペリエンスを強化する事が出来るようになります。
標準のコネクタやアプリが見つからない場合や、カスタムまたは業界固有のものがある場合でもForge Atlassian 開発者プラットフォームを使用して、Team Work Graphを拡張可能となります。
フォード社の場合、CADツールを使って設計しているがカスタムコネクタを使えば、チームは個々のグラフにCAD図面のような独自のオブジェクトを作成可能になり、その図面はシステム間で参照でき、Design InspectorなどのRovoエージェントによるレビューが可能になるため、エンドツーエンドのトレーサビリティと迅速なフィードバックループが実現します。
- 全社員がGoalsアプリにアクセス可能に
- 目標が一元管理され、可視性が向上
- 日々の業務と会社の目標の関連性が明確に

カスタムコネクタを使ってJiraとCADツールを連携
■ 現場での活用 その1:「Fordspeak」でオンボーディングを革新する
- 社内用語をチームワークグラフに統合することに期待
- チームのエンパワーメントをさらに効率化するため、フォードは社内用語「フォードスピーク」をチームワークグラフに組み込みました。
この用語はJiraのラベルやConfluenceのタグに深く組み込まれ、チーム間のコミュニケーションと知識共有の基盤となっています。
→ オンボーディング(新入社員の立ち上げ)や自立支援を強化できると考えています。
- ◦ 社内用語「Fordspeak」は業務に深く根付いている
→ JiraのラベルやConfluenceのタグなど、日々のツールで使われています。
- ◦ フォードでは以前から社内用語をコミュニケーション手段として使用
→ 社内用語が単なる言葉ではなく、チームの目標とも関連して使われ始めています。
- ◦ 具体例:コントロールインターフェースという用語は、システムエンジニアの役割に関連
→ 用語と職務・タスクを結びつけています。
- 今後の予定
- 現在、次の目的で2 つのRovoカスタム AI エージェントを開発しています。
- ◦ Fordspeak でタグ付けされた厳選コンテンツに基づいて、役割別のオンボーディング プランを作成
スマートアシスタントとして機能し、タグ付けされたリソースの幅広いプールからの質問に回答
- ◦ これにより、新しいチームメンバーはすぐに業務に慣れ、状況を理解し、フォードの複雑なシステムを容易に操作できるようになります。
これは、従業員のオンボーディング、生産性、そして定着率の向上において大きな前進となります。
■ 現場での活用 その2:エンジニアリングマネージャーのケース
- 複数の目標、特に車両性能に関する目標を担当を担当するマネージャーがカスタムビューを活用
- 関連性の薄い目標同士も相互につながりを可視化。より深いリアルタイムの洞察を得ることができ、自分が取り組んでいる目標をフィルターなしで一か所で確認可能に。
- GoalsをJiraで行われている作業に直接リンクさせることで、それぞれの作業がより大きな目標にどのように貢献しているかを最終的に把握できるように。
Goalsのタスクは、サイレントスプレッドシートと従来の考え方から、日々のルーチンワークへと移行した方法となった。今ではチームは安定しており、全員が自分作業の影響を把握でき、リーダーはすべての作業を把握可能となりました。
目標達成へのアプローチ「データに基づいて実施する」
目標設定は出発点に過ぎず、重要なのはその目標を達成するための意思決定を、データに基づいて行うこと。
フォードでは、AnalyticsとData Lakeを活用し、意思決定材料としています。
- Data Lakeは必要な情報を一元的に集約
- Analyticsは膨大なデータからインサイトを抽出
例えば、製造部門のリーダーは、効率・品質・安全性の観点から業務を多角的に分析し、進捗状況や未完了作業、今後のコミットメントなどを常に把握する必要がある。
経営陣は、全体目標の進行状況を俯瞰できるダッシュボードや、履歴データを使った柔軟なレビュー機能を活用して、現場の変化に応じた戦略的判断を下しています。
一方で、一般ユーザーに必要なのは、作業のステータスを簡単にレポートできる仕組みであり、アナリストが使うような高機能な分析までは求めていません。
このように、役割ごとに最適化されたデータ活用環境により、全社的な目標達成の推進力となっています。
自動化による業務革新と継続的進化
現在では、Atlassianの自動化機能を活用し、以下のような効果を実現しています。
- 迅速な調整と効率的なリソース配分により、チームはリアルタイムで優先事項に集中
- 今後Studioアプリにより、必要なカスタマイズ機能を一元化して利用可能になる事を期待
- 豊富な自動化テンプレートで、全社的なワークフローの合理化が可能
製造部門では、信頼を高めるために必要なリスクが伴うが、車両システムへの変更に関して永続的な自動化ルールが安全性とスピードを支援しています。
- 車両システム変更が適切なステータスに達する応じて自動的に承認フローやエスカレーションを実施
- テストが成功すると、変更は完了としてマークされます。そうでない場合、これらのテストは主任 QA エンジニアにエスカレーションされ、主任 QA エンジニアには、システムによって作成されたサブタスクが割り当てられる。(※このサブタスクにより、変更は承認されるまで先に進めなくなります)
- このルールだけでも週に数百回稼働し、チーム間の無駄なやり取りに費やす時間を節約している
こうしたルールは、複雑でなくとも大きな効果を生む好例であり、現在も数千件のルールが日常業務で常時稼働中です。
さらに、ビジネスの進化に応じて、新機能や高度な自動化機能を継続的に取り入れ、最適化を推進しています。
さいごに
いかがでしたでしょうか?歴史ある会社が最新の技術革新を取り入れながらより高度なイノベーションを起こし、目標の可視化と作業効率を上げている良い事例ではないでしょうか?
従業員満足度の向上も図れてより働きやすい環境の提供にもつながりますね。
Fordのようなアイデアを是非我々の業務にも取り入れ、より生産性の高い仕事ができるよう改善していきたいと感じました。
今後もTeam'25のその他の事例紹介もリックソフトブログでお届けしますので、是非ご一読ください!
ℹ
本情報はTeam'25のセッション内容やその他Atlassian社のブログを元に作成しています。
Atlassian社発信の情報と本ブログの内容が異なる場合、前者が正となります。
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