リックソフトブログ

2021年09月29日

アジャイルをチームから組織へ拡大する「Jira Align 」とは

Author

山本 敏裕 Toshihiro Yamamoto

山本 敏裕</mt:Var>

  

現在は変革の時と言われています。
未だ解決への糸口も掴めないcovid-19、気候変動などによる災害、各地で起こる紛争など、今日の世界経済には大小問わず予測困難なことが頻繁に起こっています。

このような背景にある現在、DX推進にはじまり、市場の変化のスピードへの対応へ取り組む企業様の記事を新聞でも日常的に目にします。

その中でも特に、大規模アジャイルや拡張アジャイルなどの言葉を目にする機会が多くなってきました。

大規模アジャイルは、ただアジャイルを広げるということではなく、企業文化を変革し、組織がビジネスアジリティを獲得し、最適化された状態で戦略を実行していくといったマインドがベースにあります。
エグゼクティブの戦略が、現場のメンバーの作業と紐づくことで透明性が高まり、意思決定を迅速に行うことができるようになります。

今回は大規模アジャイルに対応したシステムである、Jira Alignを紹介したいと思います。

■Jira Alignの概要

Jira Softwareではアジャイル開発チームが、スプリントと呼ばれるタイムスロット内で小さな単位で開発を進めていくチーム単位でのタスク管理やプロジェクト管理で使われています。
チーム単位の状況を可視化し、チームリーダーはそれに対する対策や対応などを実施することができます。

これに対して、Jira Alignは組織の戦略やポートフォリオなど、エグゼクティブクラスのビジョンや方向性をチームの作業にまで紐づけて、組織内の現状を可視化することができるツールです。

これにより透明性やアラインメントを担保でき、戦略に沿った現在の進捗状況をリアルタイムで確認することができます。
そのため実効性があるか、最適な投資であるかなど、迅速な意思決定を行うことが可能となります。

■WHY?機能

よくある話に、「現場の従業員が戦略を理解してくれない・・」、「経営層は現場のことを理解してくれない・・」、「何のためにやっているんだろう・・」といったことを耳にすることがあります。

このようなコミュニケーションの問題を解消してくれる機能の1つとして、Jira Alignには各ワークアイテムに「Why?」ボタンというものが用意されています。

「Why?」ボタンは各レイヤのワークアイテム(作業)が、どのような戦略や意図があるといったことを記入するフィールドで、経営層のビジョンや想いといったことを記載する項目です。
これはすべてのワークアイテムについているので、現場で実際に作業している人へメッセージを共有することができます。

つまり経営層はその意図を発信し、現場のメンバーは組織の貢献度を把握しながら作業を進めることができるようになります。
(ストーリーをエンタープライズ戦略にリンクさせている作業階層全体を確認することができます。)

そのため、組織が1つの方向に向くことによりアラインメントを獲得できることにつながります。

その他にも、「Why?」機能には下記のような情報を確認することができます。

  • 親ワークアイテム
  • 各ワークアイテムの優先度、完了率
  • WSJFスコア

■用語のマッピング

もう1つ便利な機能を紹介します。

大規模アジャイルフレームワークと呼ばれるものにはScaled Agile社の「SAFe」や「Less」、「Scrum@Scale」などいくつか種類があります。

Jira Alignは複数のフレームワークに対応しております。
また、企業文化として定着している言葉やワードなど、社内では共通語として使われているが、一歩外に出たら違う言葉だった。
なんてことを経験したことがある方も多いと思います。

例えば、Jira Softwareのエピック(Epic)はSAFeではフィーチャー(Feature)と言います。
このような違いを受け入れたり、変えたりすることはとても面倒で、大変な作業になります。

Jira Alignではこのような用語の違いをマッピングする機能が備わっています。
それだけではなく、下図のようにフレームワークを選択すると全ての用語を置き換えてくれる機能も有しています。

フレームワークを選択した用語の自動マッピングのもう1つの特徴を紹介します。

例えばフレームワークにSAFeを選択した場合、下図のようにSAFeのビッグピクチャーが表示されますので、これをクリックします。

するとSAFeのビッグピクチャーが表示されます。

各アイコンをクリックすると、該当する設定画面に遷移することができます。
この設定をしたいけど、どのように画面遷移すれば良いか分からないといったことはよくあると思います。

この機能を使用すれば視覚的にとらえやすくなりますので、設定の場所が分からない、設定箇所や見たいレポートを探すのに時間がかかるといった、設定のイライラを解消することができます。

リックソフトでは今後Jira Alignの紹介をしていきます。

今後は詳細な機能や特徴も紹介してきますので楽しみにしていただけると幸いです。

                                         

関連する製品についてはこちらをご覧ください。

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