使い方シリーズ 第4回 Confluenceで好まれない使い方

リックソフトブログ

2020年11月17日

使い方シリーズ 第4回 Confluenceで好まれない使い方

Author

小山 康由 Yasuyuki Koyama

小山 康由</mt:Var>

このブログを読んでいただいているみなさま、ごきげんよう。早くも11月半ば、そろそろ年末年始の予定も話題になる季節となりました。10月にはAtlassian社から将来についての大きな発表がありしましたが、このブログでは今日使えるちょっとした知識のご紹介を続けたいと思います(来年にはどうなっているか誰にもわかりませんし。 ※個人の感想です)。

さてさて、今日は趣向を少し変えてConfluenceで好まれない使い方、他のユーザーさんに迷惑をかけたり、Confluenceに負荷をかけたりする使い方について紹介します。

お話したいことがたくさんあるので文字多めで行きます。振り落とされないよう付いて来てくださいね。

その1、添付ファイルが山盛り

Confluenceの添付ファイル機能、便利ですよね。履歴管理してくれるうえにプレビューもできて、ファイルの種類によっては検索対象に含めてくれます。もうファイルサーバーの代わりに使ってしまいたいくらいです。ですが昔の賢い人は言いました、餅は餅屋である、と。

ところでConfluenceに添付したファイルはどのように管理されているか、ご存知でしょうか。

「履歴管理しているくらいだから、データベース内に差分を保存しているのではないか」? いえいえ、もっとシンプルです。簡単に表現すると、Confluenceサーバー上のディレクトリ内に「そのまま」保存されています。管理のためディレクトリ階層を分けたり、ファイル名を変更したりしていますが、「そのまま」保存されています。大切なことなので二回言いました。

confluence4-01-2.png

少し計算してみましょう。

仮に、あるプロジェクトで10MBオフィスファイルを10個作ったとしましょう。10MBが10個で100MBです。これらをConfluenceに添付して、世代管理した場合、毎日1世代増えたとして1ヶ月(20営業日)経過すると、100MBの20日分で2,000MB≒2GB。プロジェクトがひとつしかないということは無いですよね。過去の分も含めて20プロジェクトくらいConfluenceに保存したとすれば、2GBが20プロジェクトで400GB。お手ごろ価格のノートパソコンのハードディスクが埋まってしまうくらいのサイズになりました。Confluenceを利用するユーザーが20人が毎日同様に作業したら......8000GB ≒ 8TB。「ギガ」を飛び越えて「テラ」まで来てしまいました。

このように、なんの考えもなしに添付ファイル機能を利用していると、ユーザー数と利用日数に比例してConfluenceサーバーのストレージを際限なく消費してしまいます。また、大量のファイルは検索インデックスの作成や検索操作に負荷をかけ、Confluenceの動作がスローダウンする原因にもなります。

教訓:Confluenceをファイルサーバーとして使うべからず。

たくさんのファイルを保存、管理したいのなら、やはりそれ専用のツールに任せるべきです。「Alfresco(アルフレスコ)」とかおすすめですよ(ちょっと宣伝)。

その2、マクロがびっしり

ページを彩ってくれるマクロ、便利ですよね。「マクロを制するものはConfluenceを制する」と言っても過言ではありません。ですが昔の賢い人は言いました、過ぎたるは及ばざるがごとしである、と。

簡単にマクロについておさらいすると「ページを表示するときに動作する小さなプログラムのようなもの」と考えられます。ステータスマクロのようにあらかじめ決められた書式の表示要素を作成する単純なものから、外部と通信して情報を取得し表示するものまで、さまざまな大きさ、複雑さのものがあります。

ここで注意していただきたいのは外部から情報を取得して表示するような複雑なものです。実はコンピュータにとって「外部と通信して情報を取得する」という作業は、苦手で時間のかかるものです。逆に得意なのは単純な計算を何度も繰り返す作業です。つまり、Confluence外部から情報を取得して表示するマクロというのは、コンピュータが元来苦手としている作業になります。

ひとつ例を挙げてみましょう。

Confluenceには「Jira課題/フィルタ」マクロが標準で用意されています。Confluenceと連携するように設定されたJira(Atlassian社の代表的製品である課題管理ツール)から課題情報を取得し、表示してくれます。このマクロの便利なところは、個別の課題を指定していても、複数の課題を指定していても、ページを表示するときに最新の情報を取得して表示してくれるところです。ここまででなんとなく不穏な空気を感じ取った方もいらっしゃるかと思いますが、もう少し続けます。

プロジェクトの進捗状況を確認するためのページをConfluenceで作ることにしました。プロジェクトの作業はJiraの課題として管理しているので、Jira課題/フィルタマクロを使ってJiraから取得すると便利でしょう。どうせならConfluenceの表と組み合わせて、管理するのに好都合な順番で表示することにしましょう。

confluence4-02.png

開始当初は数件しかなかった課題は、プロジェクトが進捗するにつれて爆発的に増えてきます。サブタスクを使って課題をさらに細分化する人もいるでしょう。Confluenceの進捗状況ページにはそれらの課題もJira課題/フィルタマクロで追加します。やがて、表示する課題は10件、50件、100件と増え、気がつけば数百件に到達しているかもしれません。

さて、ここで思い出していただきたいのは、Jira課題/フィルタマクロはページを表示するたびに最新の情報を取得、表示している点です。プロジェクトの誰かが進捗状況ページを開くたびに、ConfluenceはJiraから数百件の課題情報を取得し、ページとして参照できる形に展開することになります。塵も積もれば山となる、それはConfluenceにとってもJiraにとっても無視できない負荷です。遠からずConfluenceのスローダウン、最悪の場合はメモリ不足などによる強制終了などが発生するでしょう。

教訓:複雑なマクロはほどほどに使うべし。

この場合は、同じJira課題/フィルタマクロを使うにしても、抽出条件を指定して検索結果を一度に取得する形にするべきでしょう。「好みのスタイルで表示できない!」と文句を言う人も中にはいるかもしれません。でもそれは仕方ありません。Confluenceは特定の個人のために作られたワンオフモデルではなく、多くの人の役に立つように作られた製品なのですから。

その3、巨大な表がどーん!

confluence4-03.png

エディタ画面のツールバーから簡単に作成できる表、便利ですよね。作り方によってはソート機能やヘッダの固定機能も利用できる多機能ぶりです。ですが昔の賢い人は言いました、天は自ら助くる者を助く、と。

ところで、ページを作るときに便利な表に頼り切ってはいませんか? 最初から最後までひとつの表が置いてあるだけのページを作ってはいませんか? 実はConfluenceの表にもできることとできないことがあります。

......なぜ? 万能コラボレーションツールのConfluenceに不可能なんて無いはずでは?

いいえ、残念ながら万能ではないのです。それは、動作にWEBブラウザを必要とするWEBアプリケーションの宿命でもあります。

Confluenceの表は、さまざまな装飾が施されていますが基本をたどるとHTMLの〈table〉です。そして、表の内容をすべて読み込むまでは表の大きさ、列の幅、行の高さなどが確定しないため、ブラウザは画面に表を表示できません。実際にはブラウザの実装によっても動作が異なるので、読み込みながら適宜表示内容が変更されていく場合もあるかと思います。どちらにしても、大きな表ほどブラウザに負担がかかり、表示されるまで時間がかかるという点は覚えておいてください。

もうひとつ、これもHTMLの〈table〉であることが原因なのですが、時と場合によって表の見え方が異なることがあります。簡単な例を挙げてみましょう。あなたが4Kディスプレイに最大表示したブラウザで作った渾身の力作である巨大な表、これをフルHDディスプレイで表示したとします。単純に表示面積は四分の一以下になり、縦と横はそれぞれ半分です。ブラウザは表示可能な範囲に表を収めるため列幅を圧縮します。その結果、まるで縦書きのように文字が配置された表が表示されます。列幅設定を「レスポンシブ」から「固定」に変更すれば意図した列幅を維持できますが、今度は横方向のスクロールを駆使しないと内容を確認できない表になってしまいます。

教訓:大は小を兼ねない。

すべてをひとつの表に頼るのはやめましょう。いくつかの表に分割したり、思い切って表を使うのをやめたりしてみましょう。「ここぞ」というところで使うからこそ強い印象を与えられるということもあるのです。

今回のまとめ

文章マシマシでお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。「そう言われれば......」と思う点がある方もいらっしゃると思います。はい、私もちょっと心当たりがあるので、この原稿を書き終わったら内緒で修正しておこうかと考えています。読者のみなさま、どうかご内密に。

                                               

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