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ロードマップとは?|
プロジェクト管理における役割やメリット、作成方法について解説

2024.02.09更新日:2024.08.27

プロジェクトの長期計画を立てるときに作成する「ロードマップ」

ロードマップはプロジェクトの骨子となる大切なものですが、「マイルストーンやスケジュールとの違いがよくわからない」「どのように作ればよいのかわからない」こういった方も多いのではないでしょうか?

この記事ではロードマップの基礎知識をわかりやすく解説します。プロジェクト管理の一手段として、ぜひ参考にしてください。

ロードマップとは?|プロジェクト管理における役割やメリット、作成方法について解説

ロードマップとは

ロードマップとは

「ロードマップ」とは、プロジェクトの開始から完了までの道筋を図解化し、チームに方向性を示すための地図や工程表です。通常、時系列に沿って目標達成のためのステップを視覚的に配置したものとなります。システム開発やアプリケーション開発などのプロジェクトにおいてよく使用され、これを参照することで関係者はどのようにプロジェクトが進行していくのか、全体の流れを理解しやすくなります。

ロードマップとマイルストーンとの違い

ロードマップとマイルストーンは似ているようで異なる概念です。一般的には、ロードマップがプロジェクトの流れといった「全体像」を描くのに対し、マイルストーンは具体的な「節目」や「中間目標」といった、プロジェクトのキーとなるポイントを示します。

<例>システム開発プロジェクトの場合...
ロードマップ マイルストーン
  • 1つのプロジェクトにおける工程の実施順(基本設計→DD/CT→テスト→移行)
  • プロジェクトごとの依存関係(プロジェクトAが完了した後、プロジェクトBに着手する)
ある時点の到達目標
  • 各工程の終了日(基本設計を○月○日までに終える)
  • プロジェクト全体の終了日(プロジェクトBを×月×日までに終える)

マイルストーンを設定することで、プロジェクトの進捗を正確に追跡し、全体のスケジュール調整を容易に行うことができます。

ロードマップとスケジュール表との違い

ロードマップとスケジュール表の違いは、スコープと詳細度にあります。

ロードマップが長期的な視野で「全体像」を捉えるのに対し、スケジュール表では短期的な「具体的なタスク」と「期限」を細かく設定します。

そのため、ロードマップは長期的な目標や戦略を考えるうえで役に立ちますが、日々のタスクの進捗を把握することができません。一方、スケジュール表は長期的な目標や戦略を考えるのには適していませんが、日々のタスクの進捗を管理するのに適しています。プロジェクトを進める上では、使用する場面に応じてこれらのツールを適切に使い分けることが重要です。

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ロードマップの種類

ロードマップには大きく分けて2つの種類が存在します。ここでは2つの種類の特徴を説明します。

1つ目は「プロジェクトロードマップ」です。これはプロジェクトの全体像を管理するために作成されます。このタイプのロードマップには、プロジェクトの目標設定、必要なリソース、スケジュール、実施するタスクの概要が含まれます。一言で「ロードマップ」と言った場合、多くの人がこのプロジェクトロードマップのことを指していると考えてよいでしょう。このロードマップを活用することで、“何を”、“いつまでに”、“どうやって”達成すべきかといった目標や計画をチーム内で明確に共有することができます。

2つ目は「プロダクトロードマップ」です。これは製品の全体像を管理するためのものです。このロードマップには、製品のライフサイクル全般にわたる戦略や計画が盛り込まれています。

製品の開発戦略/計画のみでなく、顧客ターゲットといった営業戦略/計画、優先順位やステークホルダー(開発者、マーケティング担当者など)といった情報を含みます。そのため製品を開発していく場面のみでなく、商品を市場に投入していく際の戦略を検討するための資料としても使用されます。

プロダクトロードマップは製品を成功させるための指針となるため、開発部門だけでなくマーケティング部門など他の部門とも共有されることが一般的です。

プロジェクトロードマップ プロダクトロードマップ
目的
  • プロジェクトの全体像を管理
  • 製品の全体像を管理
記載内容
  • プロジェクト目標
  • 必要リソース
  • スケジュール
  • タスク概要
  • 製品の開発戦略や計画
  • 製品の営業戦略や計画
  • 優先順位
  • ステークホルダー
活用方法
  • チーム内の目標・計画共有
  • 開発部門内の目標・計画共有
  • 営業部門の戦略立案のインプット

ロードマップは、進むべき道のりを明確にし、関係者間の認識を統一するために不可欠なツールです。それぞれのロードマップには明確な役割があり、適切に管理することで、プロジェクトや製品開発の成功率を高めることができます。

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ロードマップを作るメリット

ロードマップはプロジェクトの全体感を把握するために効果的なツールであり、その作成には多くのメリットがあります。ここでは、そのロードマップを作成するメリットについて3つ説明します。

プロジェクトの最終目標と道筋が明確になる

ロードマップを作成することで、プロジェクトの最終目標と、そこに至る道筋を明確にすることができます。

具体的には、プロジェクトの全体像と目標を正確に把握することでその目標達成に向けた行動計画が立てやすくなります。そこからより具体的なタスクやスケジュールについても、全体のスケジュールや目標を踏まえながら効率的に決めることができます。またKPIといった、成果を測るための具体的な数値目標についても全体感を踏まえて設定することができます。

長期戦略や課題が見えやすくなる

ロードマップを用いるとプロジェクトの全体像を把握できることから、長期的な視野で戦略や計画を立てやすくなります。また、現在直面している課題やその解決策についても長期的な視野で検討することが容易になります。

例えば、特定のタスクが予定よりも遅れていた場合でも、早期に察知し、プロジェクトの全体計画を踏まえて改善策や代替策を計画的に練ることができます。

関係者間で認識共有をしやすくなる

ロードマップをプロジェクトメンバー全員で共有することで、同じ方向を向いて効率的に作業を進めることが可能になります。

これにより、認識のズレを防ぎ、認識相違によるタスク遅延ややり直しといった多くの問題を未然に防ぐことができます。加えて、ロードマップをクライアントと共有することで、最終成果物の内容についての目線を合わせながら、プロジェクトを堅実に進めることができます。

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失敗しないロードマップの作成方法

失敗しないロードマップの作成方法は、一連の計画的なステップを踏むことで実現されます。ここではその一連のステップについて、6つに分けて解説します。

(1)ゴール・期日を設定する

まず、プロジェクトのゴールと達成期限を設定します。この際、ゴールはできるだけ具体的かつ定量的なものとするとよいでしょう。また、計画段階から無理をしないと達成できない期限設定としてしまうと、何か問題が生じた場合に対応できません。現実的な期限設定をするというのも重要なポイントです。

プロジェクトの着地点を決めるという非常に重要な工程のため、クライアントやステークホルダーとの十分に認識合わせを行ったうえで進めましょう。

(2)現状を分析する

次に、現状を正確に分析します。設定したゴールと現状とのギャップや、プロジェクトのメンバー構成や予算など、関連する情報を定量的・客観的に把握することが重要です。この分析が不十分だと、途中でスケジュールに狂いが生じがちです。

(3)想定されるリスクを把握する

プロジェクトを進めていく上では、様々なリスクが想定されます。リソースや予算確保の問題やスケジュール遅延、追加ニーズや検討漏れの発生など、具体的なリスクを事前に把握し、対処策を準備しておくことでプロジェクトの安全性を高められます。

(4)マイルストーンを設定する

達成すべきゴールから中間目標であるマイルストーンを定めます。これは進捗管理をしやすくする目的もありますが、中間目標を設定することでチームのモチベーション維持を行うことも目的の1つです。マイルストーンは、一週間・一か月・一年などの区切りのよい時期や年度末のような節目に設けるのがよいでしょう。

(5)ロードマップの内容を図表に落とし込む

目標達成のための工程を時系列に沿って図表化し、プロジェクト全体を「見える化」することで全体感を把握しやすくなります。この「見える化」にはガントチャートやフローチャートといったツールを使うことが一般的です。今日ではJiraのようなプロジェクト管理ツールを用いると、複雑なガントチャートなどを簡単に作成することができるので、このようなツールを導入するのもオススメです。

(6)関係者と共有する

最終的に完成したロードマップを、プロジェクト関係者と共有します。開発チームのみならず、クライアント、ステークホルダーなどの間で共有し、意見取り入れ改良を加えることで、より精度の高いロードマップを作ることができます。

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ロードマップを作成するなら 「Jira Software(ジラ・ソフトウェア)」 を活用しよう!

ロードマップは、システム開発やアプリケーション開発プロジェクトを進めるうえで欠かせないものです。本記事を参考に、失敗しないロードマップの作成方法を実践し、あなたのプロジェクトを是非成功に導いてください。

また、近年ではこのロードマップ作成を協力に支援するプロジェクト管理ツールも登場しています。その中でも特におすすめなのが『Jira Software』です。

Jira Software ロゴ
グローバルで利用されているアジャイル開発チーム向けの
タスク管理、プロジェクト管理ツール 『Jira Software』
Jira Softwareの製品詳細
製品について詳細はこちら
Jira Softwareの製品詳細

Jira Softwareを使うと、ロードマップを直感的に可視化し、計画からレポーティングまで一連のプロジェクト管理業務をシームレスに行うことができます。また、Jira Softwareは拡張性の高さも特徴であり、豊富なアプリと組み合わせることで機能をカスタマイズ可能です。

例えば、イナズマ線が特徴のガントチャートを使ってプロジェクトを詳細に表示・管理したい場合、リックソフトが開発した「WBS Gantt-Chart for Jira」を利用できます。

WBS Gantt-Chart for Jira ロゴ
Jira Softwareにガントチャートを追加、プロジェクト管理をより快適に
複数のプロジェクトもガントチャート形式で進捗をリアルタイムに把握、
遅延しているタスクを即座に確認できます。
WBS Gantt-Chart for Jiraの製品詳細
製品について詳細はこちら
WBS Gantt-Chart for Jiraの製品詳細

また、「Timesheets」というアプリを利用すると効率的に工数管理を実施できます。

Timesheets ロゴTimesheets
日々のタスクをこなすだけで
工数報告や工数集計が簡単にできる 『Timesheets』(Timesheets -AI Jira Time Tracker- O365, Google & more- Tempo)
Timesheetsの製品詳細
製品について詳細はこちら
Timesheetsの製品詳細

Jira Softwareを活用することで、あなたのプロジェクト管理はもっともっとしやすく、かつプロフェッショナルなものへと進化します。リックソフトではJira Softwareの導入事例も豊富であり、社内での活用にあたって手厚いサポートが可能です。

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