2019/10/30
Jira サーバサイジング2019
Author
湯浅悠矢Yuya Yuasa
こんにちは、リックソフト西日本支社 プリセールス担当の湯浅です。
2019年はAtlassian社よりJira 8.x系のリリースが開始し、2019年10月現在ではJira 8.5までがリリースされています。
Jira 8.xでは 機能の拡張やパフォーマンスの改善とともに、Javaヒープの割り当てメモリのデフォルト値の変更もあり、サーバーに要求されるスペックも従来より高くなっている傾向があります。
そこで今回は前回のJiraのサーバーサイジング2016を刷新する形で、リックソフトが推奨する新たなサーバーサイジング表を用意しました。
今回はJira Software/Jira Core/Jira Service Deskをまとめたサイジング表でご紹介します。
あくまでここで紹介するサイジング表は目安となり、ご利用の環境次第でチューニングは必要となります。表の下部に注意事項を記載しておりますので、ご確認ください。
Jira Software/Jira Core/Jira Service Desk (Server版) サイジング情報
本サイジング情報はServer版ライセンスに対する情報となります。
Jiraには大規模ユーザー向けのDataCenter版も存在します。大規模に利用される方でより可用性・パフォーマンス向上を考慮したい方はDataCenter版もご検討ください。
| 最小構成 | 小規模 | 中規模 | 大規模 | エンタープライズ | |
|---|---|---|---|---|---|
| Jira利用規模 | |||||
| ユーザー数 | 25 | 100 | 500 | 2,000 | 10,000 |
| 同時利用 ユーザー数 |
10 | 25 | 200 | 600 | 2000 |
| 課題数 | 5,000 | 15,000 | 60,000 | 200,000 | 1,000,000 |
| カスタムフィールド数 | 25 | 50 | 150 | 300 | 600 |
| プロジェクト | 10 | 20 | 80 | 200 | 300 |
| システム要件 | |||||
| CPU (物理コア数) |
2 core | 2～4 core | 4～8 core | 8 core 以上 | 24 core 以上 |
| ディスク | 高速ハードディスク | 高速ハードディスク | 高速ハードディスク 例：7200RPM以上 |
高速I/Oパフォーマンス 例：10,000 RPM以上またはSSD |
最高速のI/Oパフォーマンス 例：Raid 10もしくはSSDなど |
| システムメモリ | 8GB | 8GB～16GB | 16GB以上 | 24GB以上 | 160GB以上 |
| Javaヒープ | 2GB | 2GB～4GB | 4GB以上 | 8GB以上 | エキスパートへ相談 |
| ディスク容量 | 30～50GB | 30～100GB | 100～150GB | 150GB～ | 500GB～ |
| 添付ファイル 容量 |
10～20GB | 10～50GB | 50～100GB | 100GB～ | 400GB～ |
注意点・補足事項
- 本サイジング表は1つのサーバー内でJiraとデータベースを稼働させることを想定としています。
Webサーバーや他のアプリケーションを同時に稼働させる場合は、その分余裕を持ったリソースを確保ください。 - ユーザー数について、Jira SoftwareおよびJira Coreの場合はそのままライセンス数となりますが、
Jira Service Deskの場合はエージェント数ではなく、カスタマーを含んだユーザー数とお考え下さい。 - ディスク容量については課題の添付ファイルの容量が大きく影響します。添付ファイルの量が多い運用をされる場合は、ディスク容量には充分余裕を持つようにしてください。
- 本サーバーサイジングはAtlassian社のJira Server sizing guide をもとに多少余裕を持ったスペックでサイジングしたものになります。
導入に関するご相談
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