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はじめに

このドキュメントでは、既存の Jira Service Desk をアップデートする基本的な手順について説明します。
クリーンインストールとは異なり、アップデートではお使いの環境にあわせた調整が必要になることがあります。 ここで紹介する手順を参考に、環境に合わせた作業を行なってください。

困ったときは

アップデート作業で困ったことがありましたら、テクニカルFAQ で検索してください。
また、弊社から購入されたお客さまは、お問い合わせに ヘルプデスク  をご利用いただけます。

既存の Jira Service Desk は、以下の環境にインストールされていると想定します。

Jira Service Deskのバージョン3.16 (Windows 64 Bit Installer)

プログラムディレクトリ

C:\Atlassian\JIRA 

データディレクトリ

C:\Atlassian\Application Data\JIRA 

コンテキストルート 
(URLでサーバー名に続く文字)
/jira
インストールを実行するユーザーWindows administrator アカウント

DB

Jira Service Desk と同一のコンピュータにインストールされた PostgreSQL を利用(今回は jira を使用)

JavaJira Service Desk に同梱の JRE を使用
WEBサーバーJira Service Desk に同梱の Tomcat を使用
サーブレットコンテナJira Service Desk に同梱の Tomcat を使用

起動方法

サービスとして登録し、自動起動する。

この環境を、Jira Service Desk 4.x にアップデートします。

1. 既存データのバックアップと準備

 

アップデート作業前に、必ず以下をご確認ください

  1. ライセンスが有効か?
    いまご使用いただいている Jira Service Desk に有効なライセンスが設定されていることをご確認ください。ライセンスが失効しているか、有効なライセンスキーがわからなくなっているときは、弊社までお問い合わせください

  2. アップデート後の Jira と、Java などの互換性の確認
    ご使用中のオペレーティングシステムとデータベース、Java などがアップデート予定の Jira Service Desk で利用できることを確認してください。必要なバージョンは、サポートプラットフォームのページでご確認いただけます。

  3. 更新前とアップデート後の Jira Service Desk のバージョンの組み合わせについて
    お使いの Jira Service Desk のバージョンと、アップデートしたい Jira Service Desk のバージョンの組み合わせによっては、一度にはアップデートできない場合があります。
    詳細についてはAtlassianドキュメントをご確認ください。 

  4. Atlassian Crowd でシングルサインオン設定をされている場合
    アップデート後、シングルサインオンの設定ファイルが初期値になります。 シングルサインオンのために seraph-config.xml をカスタマイズしている場合は、手動で移行する必要があります。

  5. セキュリティソフトの有無
    ウィルス対策ソフト、セキュリティソフトが動作していると、アップデートが失敗することがあります。これらが原因でアップデートに失敗していると思われるときは、一時的にウィルス対策ソフトやセキュリティソフトを無効に設定してください。

  6. リハーサルの実施
    実際に運用している Jira Service Desk をアップデートする前に、テスト環境でアップデートのリハーサルを行なってください! テスト環境でのリハーサルを行い、十分に動作確認をされた後に、実際に運用している Jira Service Desk をアップデートしてください。

まず最初に、作業が失敗した場合にデータを復旧できるようにするため、Jira Service Desk のバックアップを作成します。 また、このバックアップ操作は、サーバ移設も伴う場合に、新しい Jira Service Desk へのデータ移行時に使用します。
作成したバックアップに漏れがあると、新しい Jira Service Desk にデータを移行したり、データの復旧ができなくなったりする可能性があります。 作業漏れがないように注意するとともに、作成したバックアップは安全な場所にコピーを保存しておくようにお願いします。

ここでは、Jira Service Desk 標準機能を利用する方法と、データベースのバックアップ機能を利用する方法の2通りをご案内します。
なお、Jira Service Desk を仮想サーバー上で動作させている場合は、仮想サーバー単位でバックアップを作成していただくのが安全です。

バックアップ方法についてのご注意

Backing Up Data (英語) に記載されています通り、
Jira Service Desk 標準機能のXMLバックアップは、実施中に Jira Service Desk サーバーへ大きな負荷がかかることや、Jira Service Desk をロックせずに実施するため、バックアップデータの整合性が保証できないことから、Atlassian では推奨しておりません。


1-1. Jira Service Desk のバックアップを作成

① Jira Service Desk のメニューからバックアップを作成する

Jira Service Desk よりXMLバックアップを作成する

管理者ユーザーで Jira Service Desk にログインし、画面右上の歯車アイコンより「システム」画面を開きます。左側メニューの「システムをバックアップ」をクリックします。

Jira Service Desk データのバックアップ画面が開きます。「ファイル名」テキストボックスに作成するバックアップファイルの名前を指定して「バックアップ」ボタンをクリックします。

バックアップが終了すると、作成したバックアップファイルの名前がフルパス名で表示されます。
ファイル名の拡張子として、自動的に「.zip」が付加されます。 バックアップファイルは、表示されているディレクトリ内に作成されます。 下の画面の例では「C:\Atlassian\Application Data\JIRA\export」です。

添付ファイルをバックアップする

添付ファイルは作成したバックアップファイルに含まれないため、フォルダごとコピーします。
添付ファイルの格納場所は、デフォルトでは、「<Jira ホームディレクトリ>\data」になります。

② データベースのツールでバックアップを作成する (PostgreSQL)

Jira Service Desk で使用しているデータベースをバックアップします。ここでは PostgreSQL を例にして手順を説明します。その他のデータベースシステムをご利用の場合は、データベースシステムのマニュアルをご確認ください。

以下は、PostgreSQL の UI を利用してバックアップを実施しています。
コマンドプロンプトからコマンドベースでのバックアップを希望の場合は、Postgresqlのマニュアル等をご参照ください。

Jira Service Desk で利用しているデータベースを右クリックし、「バックアップ」を選択します。

出力先とファイル名を指定し、バックアップを開始します。

バックアップが正常に完了すると、「Successfully completed.」と表示されます。

 

続けて、Jira Service Desk のホームディレクトリをフォルダごとコピーします。

 

1-2.  Jira Service Desk アップデートチェックを実施する

Jira Service Desk のアプリを管理するツールである Universal Plugin Manager で、インストールされているアプリがアップデート予定のバージョンでも利用できるかを確認します

管理者ユーザーで Jira Service Desk にログインし、画面右上の歯車アイコンより「アドオン」画面を開きます。

画面下側の「JIRA Update Check」をクリックします。

「アップデートの互換性チェック」ドロップダウンリストで、アップデート予定のバージョンを選択します。バージョンを選択できたら「チェック」ボタンをクリックします。

ご使用中のアプリについて、互換性に問題のあるもの、問題のないものなどに分類されて表示されます。簡単な対応方法も表示されますので、参考にして対応を行なってください。

基本的に、互換性のないアプリの場合はいったん無効にしてからアップデートを行うことになります。使用予定のバージョンに対応したアプリがあるかは、各アプリの配布ページ、作者にご確認ください。

 

2. アップデートインストール

バックアップの作成、アップデートチェックを行い、アップデートに問題がなければ実際のインストール作業を行います。

2-1. 新バージョンのインストールファイルを入手する

新規に Jira Service Desk をインストールしたときと同様に、Atlassianのサイトアーカイブ一覧より Jira Service Desk 4.x のインストール用ファイルをダウンロードします。お使いの環境にあわせて、Windows 32 Bit 版 または Windows 64 Bit 版をダウンロードして適当なディレクトリに保存してください。

2-2. 設定ファイルの確認

インストール時と同様にインストーラを実行するとアップデートが実行されます。アップデートを行うとき、Jira Service Desk のインストーラは既存のXMLファイルなどから設定を読み取り、アップデート後の設定ファイルに反映します。ただし、反映可能な設定は以下のものに限られています。

  • server.xmlに記載されているポート番号(コンテキストルートは引き継がれません)
  • Windowsサービスで Jira Service Desk を起動している場合は、上記情報は、Atlassian JIRA Properties 画面で確認できます。
    詳細は、Setting Properties and Options on Startup - Windows Service をご確認ください。
  • setenv.batに記載されている以下の環境変数
    • JVM_SUPPORT_RECOMMENDED_ARGS…… JVM(Java仮想マシン)に与える引数
    • JVM_MINIMUM_MEMORY…… JVMの使用する最小メモリサイズ
    • JVM_MAXIMUM_MEMORY…… JVMの使用する最大メモリサイズ
    • JIRA_MAX_PERM_SIZE…… JVMのPermanent領域の最大サイズ

(警告) Windowsサービスで起動している場合は、設定方法が異なりますので詳細については上のリンクをご確認ください。

これら以外の方法で設定を変更している場合は、アップデート完了後に手動で設定を反映させてください。

2-3. アップデートインストールを実行する

実際にアップデートインストールを実行したときの例を以下に示します。

ダウンロードしたインストーラを起動します。

※インストーラを実行後、「セキュリティの警告」ダイアログボックスが表示されたときは「実行」ボタンをクリックします。

セットアッププログラムが起動します。

ウェルカム画面が表示されます。「Next」ボタンをクリックします。

インストール方法を選択します。「Upgrade an existing JIRA installation 」にチェックをつけて「Next」ボタンをクリックします。
既存の Jira Service Desk のインストールディレクトリの場所が異なる場合は、「Browse...」より選択してください。 


Jira ホームディレクトリのバックアップを行う場合はチェックを入れて、「Next」ボタンをクリックします。


設定ファイルの変更内容を確認します。

「I’ve completed all these steps!」にチェックを入れて「Upgrade」ボタンをクリックします。

以前のバージョンのアンインストールを行います。


インストーラが変更されたファイル、削除したファイル、追加されたファイルを検出し、リスト表示します。内容を確認して「Next」をクリックします。


アップデートインストールを実行してもいいか、最終確認を行います。問題がない場合は、「Upgrade」をクリックしてください。


アップデートインストールが実行されます。終了するまでしばらくお待ちください。

以下の画面が表示されたらインストールは終了です。
Jira Service Desk を開きたい場合は、「Start JIRA Service Desk 4.0.0 now」のチェックを有効にして「Next」をクリックしてください。

「Finish」ボタンを押し、セットアッププログラムを終了します。

2-4. インストール後の動作確認

アップデートインストールが終了し、Jira Service Desk を起動するとブラウザからアクセスできるようになります。

ご注意ください

server.xml に設定していたコンテキストルートは引き継がれていません。
ブラウザーで Jira にアクセスするときは、http://(サーバー名 または IPアドレス):(ポート番号) を開いてください。 または、server.xml を変更後、Jira Service Desk を再起動してください。

Jira Service Desk にアクセスして、以前と同じIDとパスワードでログインできることを確認します。

 

つづけてウェルカム画面が表示されますので「Jiraへ移動」をクリックします。 

つづけてダッシュボード画面が表示されます。


アプリの管理画面を開き、必要なアプリが利用できるようになっていることを確認します。

2-5. アプリケーションアクセス権限の確認

既存のユーザーが Jira Service Desk の機能を利用できるかを確認します。

Jira管理者権限で Jira Service Desk へログインし、画面右上の歯車アイコンより「アプリケーション」を選択します。

左側メニューの「アプリケーションアクセス」をクリックし、Jira Service Desk(エージェント)機能を利用できるグループを確認します。
利用できるグループを追加する場合は、「グループを選択」より追加をお願いします。
「既定」チェックボックスにチェックを入れた場合は、新規ユーザー作成時にチェックしたグループに自動的に所属します。

その他の操作も行なって、以前と同様に Jira Service Desk が利用できることを確認してください。
リハーサル環境で正常稼働が確認できたら、本番環境へも同様にアップデートインストールを行います。

最終的に、本番環境で正常に動作していることが確認できたらアップデート作業は終了です。

 

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